医療福祉業界ピックアップニュース
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文書作成日:2023/12/28
令和5年度補正予算/オンライン資格確認等の推進

 令和5年度補正予算が11月29日に成立しました。この中から、医療・福祉に関する施策をピックアップしてご紹介します。

 今回は、オンライン資格確認やマイナ保険証の利用の促進策についてご案内します。

■オンライン資格確認の用途拡大等の推進

 マイナンバーカードを健康保険証として利用できるオンライン資格確認等システムについて、用途拡大のための改修が行われる他、訪問診療等におけるオンライン資格確認の導入の財政支援も予定されています。令和5年度補正予算額は262億円です。

  • オンライン資格確認等システムを基盤として、訪問診療、柔整あはき及び健診実施機関等においても、オンラインにて資格情報を確認する仕組みの構築にかかるシステム等の改修等を行うとともに、データの正確性を確保するためのオンライン資格確認等システム等の機能拡充等を行う。
  • 訪問診療等、柔整あはき及び健診実施機関等におけるオンライン資格確認に用いる機器等の導入費用に係る財政支援を行う。

■マイナ保険証利用促進のための医療機関等への支援

 医療現場におけるマイナ保険証の利用勧奨の取組等に対する支援として、令和5年度補正予算に217億円の予算が組み込まれています。

  • 医療現場において、患者へのマイナ保険証の積極的な利用勧奨に取り組むことなどにより、マイナ保険証の利用促進を図ることを目的として、これらの取組に対するインセンティブとなるよう、初診・再診等におけるマイナ保険証の利用率の増加量を基準に支援金を交付する。
  • 2023年10月末から2024年3月末までのいずれかの月のマイナ保険証の月利用件数の総数が1台あたり500件以上の医療機関等が顔認証付きカードリーダーを増設した場合にその費用の一部を補助する。

 詳細は、以下のサイトに掲載されている補正予算案の主要施策集のp.53とp.54をご確認ください。

(※)ここでご紹介した内容は、令和5年度補正予算について、国会成立時点(令和5年11月29日)で各省庁が提示していた資料をもとに作成しています。今後の変更により最終的な成立・施行内容と一致しない場合や、施行後に変更が行われる場合もございますので、最新情報もご確認ください。

参考:
厚生労働省「令和5年度厚生労働省補正予算案の概要

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